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リスク資産相場は循環する!「相場ローテーションを読んでお金を増やそう」

   

この本は、毎週土曜日にBS放送のTV番組「マーケットアナライズ」でメインキャスターを務める岡崎良介氏が執筆した本です。すべてのリスク資産相場は循環するという視点に立ち、その転換点のポイントについて詳細に分析しています。

投資をしているビジネスマンと、企業の投融資を担当している方、テレビ番組もオススメですが、本書を読んでから見るとさらに理解が深まると思います。

すべての相場は循環する

株式、為替、金利、不動産、商品などあらゆる相場は上がり続けることもないし、下がり続けることもありません。そして、個々の相場の動きと、各相場の相関関係などを丹念に分析すると、明確なパターンが浮かび上がってくるのです。

 

大ローテーションの相場と小ローテーションの相場

株式、不動産、原油、金といったものは長く激しい循環を繰り返します。

これらの相場の循環は、大ローテーションと呼ぶことができます。時として熱狂的な上昇と、絶望的な下落を引き起こし、社会変革までも引き起こす力を持っています。

そして、金利、為替などの相場の循環は、小ローテーションと呼びます。これらの相場は、世界の金融市場を司るアメリカの金融政策と密接な関係を持っており、大循環のグループの制御装置の役目を果たしています。

 

世界経済を揺るがすアメリカ不動産市場

金融のグローバル化が進んだ現在、アメリカにおけるローンは、あらゆるものが金融商品化され世界中に売り出されています。その結果、借り手がアメリカ人であるのに対して、最終的な貸し手が「世界」という、途方もなく大きな市場を作ってしまいました。

すると、消費好きのアメリカ人が、どれだけ借金をしてもお金が余り続け、なかなか金利が上がってこないという世の中が続きます。

この結果、景気の拡大が続き、株や不動産市場の成長がなかなか止まらず、次第にバブルと呼ばれる現象が発生します。

昔のように、アメリカの借り手と、アメリカの貸し手だけの問題であればさほど心配することはないのですが、アメリカのバブルが崩壊すれば、世界中の金融機関や投資家が貸し手として巻き込まれてしまいます。

 

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住宅価格が下落すると、アメリカ景気は必ず後退

アメリカで住宅価格が下落すると、必ず景気後退がやってきます。統計的に分析していくと、住宅価格上昇率がピークアウトしてから、おおむね4年後に景気後退する可能性が高いです。

 

金と原油は、大ローテーションにおける二大商品であり、両者が急上昇するときは、相前後して必ず何か歴史的な大事件が発生しています。

金は、保有しているだけでは何の付加価値も生み出しません。現在の金価格の値付けの背景には、「保険」としての価値が強く作用しています。まさかの時のために金を買い、まさかの事態が起こるのを待っているのです。

金価格が一度動き出すと、それは必ず大きなトレンドを生み、大抵のケースでは何らかの理由を無理矢理に仕立て上げて30%以上の価格変化を起こしています。

 

原油

原油価格の基本的構造は、金と同じで、世界の投資家の不安を吸収し、株・債券・不動産では対応しきれない、戦争などの市場の外部で発生する悲観シナリオによって、上昇トレンドを突き進む性質があります。

ただし、原油の場合は金と違って「国家安全保障上の戦略商品」という要素が存在します。現代社会においては、いかなる国家も原油なしには国家の運営は成り立たず、原油を武器として、産油国が西側先進国に刃を向けることがあります。

 

アメリカ不動産市場

株や商品、不動産、その他のあらゆるリスク性の資産が、過剰流動性の恩恵を受けているとされています。その中でも、不動産は底の深いバケツのようなものです。

日米欧が協調して利下げや金融緩和を開始し、その結果として世界中でお金が余ったときは、当然のことながら金利が下がり、不動産に資金が向かいます。

アメリカREIT市場は、ひとたび上昇トレンドに入ると、少々金利が上がろうが、株価が下がろうが、景気が悪化しようが関係なく、延々と上がり続けていくようです。

それは、不動産市場が持つ慣性のようなものが長期循環を作り、自らの安定性がまた投資資金を吸収するという典型的なポジティブサイクルを生み出すためです。

 

アメリカ長期金利がポイント

いつの時代も金融市場は、金利の上昇によって一つの時代が終わり、金利の低下によって新しい時代が始まります。

FRBの金融引き締めによって、住宅市場が追い詰められ、それが株式市場にも波及します。逆に、次の時代の新しいエネルギーを生み出すのが長期金利の低下です。長期金利が大幅に低下するところから、株価が底値をつけ、景気が底を打つことになります。

 

本書の目的は、相場にはローテーションが存在するということを提示する点にあります。株、為替、債券、不動産をはじめ、どのような相場も長期で見れば上昇と下降の循環を繰り返しています。その循環の転換点を、どのように見極めるかが相場で成功するポイントです。

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