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なんども読み返したい!「ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則」

      2018/06/05

本書は、ドラッカーからのラブコールに値する人物、ジム・コリンズ氏と組織論が専門のジェリー・ポラス氏が手掛けた一冊です。

1994年に出版されるやいなや、多くのビジネスマンの愛読書となり、全米で5年連続べスセラーとなりました。日本でも、多くのビジネスマンの指針となり、ビジネス雑誌等で目にする機会が多くなっています。

著者は、「ビジョナリ—・カンパニー(真に卓越した起業)と、それ以外の企業との違いはどこにあるのか」と疑問を抱きます。そこで、ビジョナリ—・カンパニーの18社と、類似性はあるがビジョナリ—・カンパニーになり得ない企業とをつぶさに比較検討していきます。例えば、3Mとノートン、ウォルト・ディズニーとコロンビア、ソニーとケンウッドのように。

あまりにも有名な書籍のため、既読の方もたくさんいるのではないでしょうか?

  • 初心を失いかけている、もしくはいつの間にか初心を忘れてしまった中間管理職の方
  • 起業したいがなかなか一歩踏み出せない方
  • 経営難の中小企業の方
  • 自分の仕事に希望を見出せず、朝、会社に行くのがものすごく憂鬱な方

ちょっと今ネガティブになっている方に、改めて読んでほしいと思います。

それでは早速紹介したいと思います。
各章では、以下の項目について否定の姿勢をとりながら、「ビジョナリ—・カンパニーとは何たるか」を検証しています。

時を告げる預言者ではなく、時計を作る設計者になろう!

  • 起業する際の卓越したアイディア
  • カリスマ的指導者
  • 経営者の俯瞰的発言

これらは一過性のもの、もしくは、1人で成り立つものです。

しかし、ビジョナリ—・カンパニーである、3M、ウォルト・ディズニー、フォード等は長い歴史があり、たった1人の経営者で成り立たせてきた、なんてことはあり得ません。

このことから、これらの企業は、会社の組織作りに力を注いできたことがわかります。組織を作ることによって、会社は繁栄し続けます。「時を告げる」ことには目を向けず、「時計を作る」ことに力を注いだのです。ビジョナリ—・カンパニーの最高傑作は、会社そのものといえるでしょう。

 

「ANDの才能」を花開かせよう! そして基本理念を維持しよう!

  • 最終的な目標は利益の追求
  • 「正しい」基本的価値観
  • 基本理念は変わり続ける
  • 「OR」の選択
  • リスクを冒さない

戦後の荒廃の中、ソニーを設立した井深大は会社が波にのる前から「設立趣意書」をつくりました。そして40年後、その理念は、盛田昭夫に受け継がれ「ソニー・スピリット」がつくられました。

資金繰りのままならない状態での「設立趣意書」の作成。そしてそれが、今日まで息づいているという事実。利益を最終目標にする企業ではまず考えられないことでしょう。

しかし、ビジョナリ—・カンパニーは、なにも理念だけを追い求めているわけではありません。利益は利益と認識し、理念と利益を同時に求めています。

どちらかを選択するという「OR」よりも「ANDの才能」を発揮しているのです。そして、理念に反することは、いくら利潤があったとしても手を出しません。
逆に、理念達成のためには時に、大胆な行動に出ることもあります。ボーイングが1952年に民間航空機市場で大手になると目標を掲げたように。

 

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一貫性を追い求めよう!

ビジョナリ—・カンパニーは自分たちの性格、存在意義、達成すべきことをはっきりさせているので、自社の厳しい基準に合わない社員や合わせようとしない社員が働ける余地は少なくなる傾向がある。(書籍より抜粋)

万人に受け入れられる職場

会社にはそれぞれの流儀があります。

顧客へのサービスに熱狂的になれなければ、ウォルマートでは働けません。品質向上の意欲に燃えなければ、「モトローラン」にはなれません。モルモン教の影響を受けた社風が気に入らなければ、マリオットに務める意味がありません。夢に浸れる心がなければ、ディズニーランドではやっていけません。

一種の「カルト」のような信奉が必要になってきます。そうして残った者の中から、CEOが選ばれる。

そうすることにより流儀が受け継がれ、一貫性が生まれます。ビジョナリ—・カンパニーにとっての「一貫性」は会社存続の重要な柱です。

 

進歩し続けよう!

ビジョナリ—・カンパニーの18社は綿密な計画があり、順風満帆に成長してきたわけではありません。

綿密な計画と、効果的な行動

ジョンソン&ジョンソンは「ジョンソンズ・トイレット・アンド・ベビー・パウダー」が、ある時ヒットしました。これはなんと、絆創膏で炎症を起こしてしまったというクレームに対しての、応急処置として送ったパウダーでした。

他にも空港での需要に気がついたマリオット、流されるまま金融サービスと旅行サービスに着手したアメリカン・エキスプレスなど、無計画の事業は数多く存在しています。

著者は指摘します。

「我々は、事業を後に分析することで、“綿密な計画のもと行動された”と誤って認識してしまうのではないか」と。

そして生物学の観点から答えを導きだします。種は環境に適応してきただけのことだと。

 

読み終えて

ジム・コリンズ氏とジェリー・ポラス氏の切り口は斬新で明確で、見るべきところを正確に見るよう教えてくれます。

かつて絶大な国際競争力を誇った日本。しかし今日、目に見えて衰退が加速化してきています。今まさに、考えるべきことを考える時がきているのではないでしょうか。

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